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ネット上にも多く事例があります故、今更な感じではありますがとりあえずやってみたので。
セガのコンシューマーゲーム機、メガドライブです。1988年10月発売。もう26年前になるんですね。当時の定価は21,000円でしたが、当時はファミコン1強の時代。実売は結構安く売られていました。16-BITの文字が眩しいぜ~。
このメガドライブ、ゲーム自体はどれもステレオ音声で作られているのに肝心の本体は標準で付属しているビデオケーブルを使った場合、音声がモノラル出力です。(と言うかそもそも背面の出力端子に音声がモノラルでしか出ていない)。
時代的には電気屋さんに並んでいるテレビの主力はステレオでビデオ入力もあるものが主流になっていましたが、まだまだモノラルのテレビを使ってる人も相当多くいた時代。まして少年少女たちがゲームをすることを許されているテレビは居間にある大きなテレビじゃなくて14型の小さなモノラルテレビってのも多かったんじゃないかな。
そんな時代だったからなのか、それともメガドライブの前世代のセガのゲーム機である「マークⅢ」や「マスターシステム」とケーブルの互換性を保ちたかったからなのか、いずれにしてもなんでこんな設計に落ち着いたのかはいまひとつ腑に落ちない部分であります。
じゃあどうやってステレオでゲームの音声を聴くかと言うと、前面にあるヘッドホン端子。ここにはステレオで音声が出ていますのでここにヘッドホンもしくはオーディオコードを繋いでステレオテレビやステレオアンプと接続して聴くということになります。
ところがこのヘッドホン出力から出る音声がすごくノイズが乗るんですよ。ヘッドホンアンプがヘボいのか、元々の音声周りの設計が悪いのか。なので先人の方々が過去にいろいろな手段でメガドライブの高音質化改造を施して来た訳です。
今回はそこまで凝ったことをするわけでは無く、ヘッドホンアンプ手前のIC出力から音声を取ってしまおうという改造です。
まずはこちらの記事をご覧下さい。
これ、ネット上にあった画像なんですが、元々はセガの機関誌に載っていた記事の転載なので引用させていただきました。そう、セガは公式にこの改造方法を公開してたんですね。普通のメーカーじゃあり得ないんですが「だってセガなんだもん」って事で(笑)。
早速メガドライブ本体を開けます。普通のプラスドライバー1本で開きます。
本体を開けるときに電源表示のLEDに繋がってるコードがありますので勢いよく開けないように。このコードを取り外します。LEDには極性がありますのでどっちに赤いコードが繋がっていたかちゃんと覚えておきましょう。(赤は+。LEDの足が長い方に繋ぐ)
メガドライブは製造時期によっていくつかの基板のバージョンがあります。今回改造するメガドライブはかなり後期型のVA6基板。VA5~VA6基板あたりはメガドライブの中では比較的高音質な基板と言われています。
回路図のとうりにソニー製の「A1034」ICの足からL,R,GNDの各配線を取り出します。(写真は基板裏に配線を繋いだもの)。
今回は滅多に手を入れる場所では無いため手抜きしてカップリングのコンデンサーは空中配線してます。良く見るとハンダがツノになってますね。恥ずかしいです。ああ、きっちりと温調の出来る良いハンダゴテが欲しいです。…てかいくら手抜きとは言え雑にハンダ付けすんなよって事ですが(^^;
コンデンサーの極性は間違えないでくださいね。当然ですが回路図どうり+がIC側ですから。
ピンジャックは背面に取り付けて改造完了です。手抜き作業してる割には金メッキのジャック使ったりして我ながら何考えているのやら。
この改造は音声回路の途中のICから音声信号を取り出すだけなので元のヘッドホン出力も当然生きてます。どちらでも使えると言うことで。
ちょっと出力信号のレベルは低めですが、ステレオアンプやテレビに繋ぐ分には問題無いと思います。それではメガドライブでステレオ音声をお楽しみください。